PROJECT STORYプロジェクトストーリー

産業用システム製品

社会のインフラを守る。
公共工事で積み重ねた実績と経験が
『テラサキ品質』の源。

テラサキの『配電制御システム』。その導入先のひとつが大阪市営地下鉄です。これまでに私たちがシステムを納入した駅の数は、実に22駅(2015年10月現在)。他にも地下鉄関連では、車両の修理場や送風機室、換気室向け制御システムなど、納入実績は多岐にわたります。ここでは、最先端の配電制御技術を持つテラサキのプロフェッショナルが手がけた事例をご紹介します。

プロジェクトマネージャーとしての覚悟。

2013年秋。社会を動かすインフラを担う、あるプロジェクトがはじまった。それは、大阪市の中心部にある地下鉄淀屋橋駅の電気室改修工事。設置から30年。老朽化した配電盤を最新のものに置き換えるという案件である。このプロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーを任されたのが、入社16年目のベテラン社員。入社以来、設計技術職を経験。その後、様々な産業向け配電制御システムの据付工事に腕を振るってきた経験豊富な現場経験者である。そんな彼でさえ、今回の仕様書には思わず唸り声をあげた。「これはかなり濃い内容だ」と。その理由は、特殊性と短い工期にあった。駅の電気室という特殊な環境に仕様を合わせるためには、高い専門スキルが求められる。さらに幅20メートルの電気室に据えられる配電盤の数は約40面。このボリュームの工事を1年で完成させるのは彼の豊富な経験をもってしても難しく感じられた。それと共に、クライアントである大阪市交通局の要望を完璧に理解し、その実現のために最善の解決方法を選択すること。もちろん、安全第一で作業を徹底しながら。
総工程1年のうち、5ヵ月を費やす配電盤工事が始まろうとしていた。

プロジェクトイメージ

直面した課題。そして一瞬たりとも気が抜けない日々。

今回のプロジェクトで彼が最初に直面した課題は、専門スキルを有する協力会社探しだった。当時、地下鉄の駅や車内でも携帯電話を使用できるようにする工事が複数進行していたため、電気工事会社の多くは多忙を極めていた。そんな状況のなか、彼はまるでパズルのように緻密なスケジュール調整をしながら、協力会社を確保していった。
次の課題が工事現場内でのスペース確保であった。電気工事が可能な時間帯は、終電後の午前1時から始発が走る午前4時まで。3時間という短い時間内で線路と天井の間で作業するのだが、実は夜間にも3~4台の保線用軌道車が駅構内を通過していたのだった。そのため作業時間が実質1時間しか確保できない日も出てきた。このままでは工事の進捗が滞ってしまう…そこで彼が着目したのが、淀屋橋駅の天井の高さだった。車両のはるか上、天井の下に作業板を設けることによって、工事の進捗は一気に軌道に乗り始めた。しかし、気が抜けない日々は納品のその日まで続いたという。

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同じ仕事はない。だから毎日が新鮮で楽しめる。

このプロジェクトの立役者は、もう一人いる。それはコーディネーターの役割を担う営業担当者だ。公共事業関連の案件は入札形式が基本となるが、提出書類の厚さは見積書だけでも10cmを超える。工事ボリュームの大きさはもちろん、約40面ある配電盤は一つひとつ仕様が異なっているため、同じものはひとつもない。さらにその内部に組み込む機器の見積もすべて必要になる。その膨大な書類作成に正確さが求められることはいうまでもない。
受注後、設計・製造・エンジニアリング各部署との綿密な連携が欠かせない。テラサキでは、設計開始から製造、検査、据付工事、そして引き渡しまで、すべてのプロセスに営業が関わっていく。彼はこう語る。「同じ仕事の繰り返しではないので、どの仕事も新鮮で、毎日が楽しいですね。何よりも社会インフラを守る責任の大きさにやりがいを感じます。地下鉄向けシステムは、当社事業の重要な柱のひとつ。ここで経験が積めることは大きいですね。」
深い見識と想像力、そして考え抜く粘り強さが求められるが、彼は各部署と連携を取りながらプロジェクトを進めていくこの仕事を誇りに思っているのだ。

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「普通を守る」仕事。それこそが自分の誇り。

工事開始から5ヵ月後、工程表どおりすべての電気工事が終了。納品が完了した。淀屋橋という利用者の多い駅での大型案件。それだけに大きな達成感があったという。
プロジェクトマネージャーを担当した社員はこう言う。「将来的にも、ずっとこの現場監督の仕事に関わり続けたい」。彼が目指すこと。それは「現場責任者として常に課題に対して真摯な気持ちで取り組むこと。それによって予定通りに納品することです。当たり前ですが、その当たり前を実現するために、一案件ずつ、精度を上げ続ける努力を重ねていきたいですね。」彼はインタビューの最後にそう語った。今回のプロジェクトで彼が手掛けた仕事は、受電設備設置工事。その目的は、電気を安定供給させ、乗客が快適に駅を利用することである。彼の役割は、この「普通を守る」ことに他ならない。
営業、設計、製造、そしてエンジニアリング。これらのプロフェッショナルたちが、同じ方向を向いて同じゴールを目指し続ける。これが『チーム・テラサキ』と呼ばれる彼らの強さの源なのだ。

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